ミッチェル 『ポンピングワールド』 (ETC)の修理

『ポンピングワールド』のETC版である『PANG!』の基板を入手しました。ハドソンのパソゲーである『キャノンボール』のパワーアップ版といえるゲームです。

ROMシールはファルコン製で、カスタムCPU部分に「PONPING WORLD」と書かれているブラックボックスが載っています。気になるROMの中身は一般的に出回っている『PANG!』と同じでした。

ブラックボックスの中身はカプコンクイズのROMキットと同様でした。”POMPING”ではなく”PONPING”と書かれているのが少し謎です。

FB40、16V100μFコンデンサや抵抗(0.1μF)が抜かれていたので、電池切れ→部品取りとなっていたのかと思われます。FB40はジャンクのCPS1から移植、コンデンサと抵抗は新品を付けてみます。

取り外れていると思われる部分の部品を取り付けます。動作チェック用のInfinikey KABUKIを取り付け、ひとまず電池切れ問題を解決した状態で立ち上げてみます。

写真の真っ白な画面のまま止まっています。よーく画面を見ると0に混じって「RAM ERROR」と出ています。ゲームが正常に立ち上がらないということは、プログラム周りのSRAMが死んでいるのではないかと推測します。

9GのSRAM(HM6116LK-90)の上から手元の6116を被せると立ち上がりました。動作品のICを上から被せるのをピギーバックと海外では言うそうです。

該当のSRAMを取り外し、手元のSRAMを取り付けます。元の速度が90nsなので同等のものにしたいですが、在庫がなかったので45nsのものを取り付けています。遅いよりはマシでしょう。

無事に立ち上がりました。

【作業内容】
・Infinikey KABUKIの取り付け
・C41のコンデンサ(25V100μF)の取り付け
・C42,C43の抵抗(0.1μF)の取り付け
・9GのSRAM(HM6116LK-90)の交換