任天堂 『ドンキーコング』の修理 (2枚目)

ジャンクの『ドンキーコング』をまた入手しました。以前直した経験があるので、今回も何とかなるんじゃないかと思っています。

鉄板とスペーサーを取り外し、ママレモンで洗った状態です。ハーネスは前回作った物を流用します。

立ち上がったが起動しません。ウンともスンとも言わない故障がある中で、ちゃんとRGBで絵が出るだけラッキーじゃないかと思います。起動しないということはZ80、プログラムROM、SRAMの周辺でしょう。

プログラムROMをチェックしたら無罪、Z80を交換しても変わらずということなので、EPROMの波形を調べてみます。するとアドレス線の一部が浮いていました。

このアドレスはどこから来ているのか、別途購入した回路図で調べてみると6Bの74LS367から来ていました。

サビサビだったので切り飛ばして新品へと交換します。

サクッと立ち上がりました。キャラ、音、操作も問題ないないですが、青が出なくなってしまいました。

色に関しては2Jと2KのPROMが司っています。さっきは出ていたので、ソケットの接触不良であると見るのが順当でしょう。

PROMを少し浮かせたら色が出ました。

このままだとまた再発する可能性があるので、ソケットを2点交換しました。無理に全部変えないでもいいと思いますが、やっぱり片側ソケットは困ったもんだなと感じます。

発色は安定しました。

鉄板とスペーサーで組み上げ、一通り遊んだのでこれで修理完了とします。

いちいち取り外して挿すのもあまりにも面倒なので、この基板用にJAMMA変換ハーネス作成しました。立ち上げると映像に大きな乱れが出ています。

任天堂基板あるあるのボリューム接触不良だと思ったら的中。触ると症状がなくなりました。

確かにVR1のコネクタが割れています。

交換するほどでもないかなと思ったので、ハンダを流し込んでおきました。

問題なさそうなのでこれで修理完了でしょう。『ドンキーコング』は基板で持っているといいと思いますが、取り扱いの面倒さが足を引っ張ってしまいます。その分動いていると感動もひとしお。

【作業内容】
・基板洗浄
・74LS367交換
・ICソケット交換x2
・VR1補修
・JAMMA変換ハーネス作成