任天堂 『ドンキーコング』の修理

毎度おなじみeBayで『ドンキーコング』のジャンク基板を購入しました。TKG-3と書かれているので二次ロットでしょうか。

やっぱり汚いのでママレモンで洗って天日干しにしました。

修理のしやすさを重視した結果、鉄板は取り外して間にプチプチを挟み動作確認をします。

ボリュームが不揃いな上に洗っていたら破損したので新品へと交換します。

物凄い時間を掛けてJAMMA変換ハーネスを作成しました。RGB反転回路とアンプが必須な上に、コネクタが多数ある上に電源入力が3本必要・・・と相当な面倒さです。

音が鳴って立ち上がり、タイトル画面の一部が出て止まります。初期起動は通るのでCPUエラーではなさそうです。

プログラムROMはこの4つです。

ROM脚が錆びていたのでヤスリ掛けで綺麗にしてから吸い出します。

MAMEのデータベース照らし合わせると5KのROMだけ一致しません。このROMがおかしいのは間違いないでしょう。

中を見ると池上通信機のメッセージが壊れずに入っていましたが、あとは一部アドレスが死んでいます。焼き直しましょう。

2532のEPROMは手元にないので注文をしたところでこの日はお開き。ついでにソケットを新品に交換しました。

5KのROMを焼いてみましたが症状は変わらず。

以前直した『ドンキーコングJr.』はメインプログラム用2114が原因でした。今回も可能性としてはあり得るので外してみましたがいずれも問題なさそうです。

やたらと汚いので、4Lの74LS138を調べると波形が明らかに変です。(12)を触るとマリオの死亡音が流れるので何かあると思います。

74LS138を交換したところ立ち上がりました。

サウンドや入力、グラフィックの表示は問題ありませんでした。

鉄板に戻していくとスペーサーが2個ありません。マルツで「CBSS-10-19」と調べたら出てくるスペーサーが同じっぽいので、購入して取り付けます。

海外版なので3周目でようやく50mが見られるのですが、そこまで確認出来たのでこれで修理完了とします。

【作業内容】
・基板洗浄
・ボリューム交換x2
・EPROM(5K)焼き直し
・ICソケット交換(不要の可能性あり)
・74LS138交換
・スペーサー取付