久々に主人公の断末魔が聞きたくなったので『バトルフィールド』の基板を出して来たところ起動しません。プップップップッとリセットが掛かり続けている音が聞こえました。
68000(18)がRESETなので波形を見てみると波形が上下に動いています。
RESET信号はCPU横のカスタム、ALPHA-8511(2)にも繋がっています。カスタム不良だった場合は詰むので、カスタム不良ではないという前提で進めていきます。
ALPHA68Kは回路図がアップされているので、それを元に起動周りを追いかけると74LS193(7)がどう見ても変でした。ただ外してチェックしても関係なかったので別の所が原因となります。
よーく見てみると丸で囲んだ部分のパターンが切れています。調べると1P STARTへと繋がっていたので起動とは関係無かったですが、繋がないと遊べないので繋いでおきます。
外側のALPHA-INPUT84(黒塗りされている個体あり)だけ妙に錆びているのが気になります。最近ジャンクで拾ってきたのではなく、前々から自宅で管理していたので不思議です。ループレバーが要るし適当に絵出しだけして放置してたにしても錆は考えにくいです。
錆びてるカスタムを手元にあったALPHA-INPUT87へと交換しても進捗なし、そこから何日か見て手詰まりを感じたので知人に預けてみました。
「直った」と言われたので見てみると、ALPHA-INPUTが87から84のリプロに交換され、1本ジャンパが飛んでいました。黄色い丸で囲んだ部分がおそらく切れている部分でしょう。84と87は使われているICが違うので互換性はありません。
上部のパターン切れは見つけたので、下部もパターンが切れている可能性は確かにあったよなあと思います。少しでも怪しいと思ったらテスターで当たる癖を付けたいです。
無事に起動しています。
DIP1-6をONにすると無敵になるのでローマ時代の戦士を助けるところまでを確認しました。「古代ローマ時代」とは言いますが「ローマ時代」とは普通言わないんじゃないかなあと、この画面を見る度に思います。
同じ時空を旅して撃ちまくるシューティングの『ニンジャコマンドー』では「エジプト時代」と出るので、もしかしたらアルファ電子内では何かあったのかもしれません。
関係ないですが海外マスターシステム版『Time Soldiers』はアルファ電子が直々に移植しているのでかなり完成度が高いです。未だにお手頃な値段なのでとりあえず買いの1本。日本でのリリースも考えていたのかFM音源にも対応しています。
【作業内容】
・パターン修復
・カスタム(ALPHA-INPUT84)交換