タイトー 『スペースインベーダー パートII』 (ミッドウェイ版) の修理

安いジャンクを見かけるとつい欲しくなっちゃう、そんな『スペースインベーダー』基板の修理です。ミッドウェイ基板は2枚目(1枚目はこちら)、『パートII』としては4枚目、『パートII』の基板で動くタイトーブラジルの『GALACTICA』も含めると5枚目と数字だけは伸びていきます。

今回はハーネスの利便性を重視し、サウンドボードのピンコネクタ→テーブル用Gコネクタの変換ハーネスを作成しました。

メモ書き程度ですが一応配線図を掲載しておきます。ネットにあるものだとピンコネの(10)が12Vで(11)がGNDとありますが、テスターで調べると(10)がGNDと導通しているので逆じゃないかと思います。確かめてから配線してください。

ハーネスを作ったのでスイッチオン、予想通り立ち上がりません。

毎度おなじみチェックROMを刺すと「8」「A」「B」のDRAMが死んでいる模様です。

外してチェックすると確かに死んでいます。

「8」「A」「B」に該当する場所のDRAMx3をチェック機で「OK」と出たものへと交換します。ミッドウェイの『インベーダー』はスルーホールがやられやすい気がするので、取り外すときは気をつけてください。

立ち上げるとRAM = OKと出て、サウンドも「UFO-H」以外全て出ました。ここまで来るともうゴールはすぐそこでしょう。

回路図上では「SAUCER HIT」に該当するLM3900はM4とM5です。M4を交換しても直らなかったのでM5も交換します。

UFO-Hの音も出るようになりました。今となっては入手困難なSHIFTERもOKと出たので、チェックROMから元のROMに戻します。

無事に立ち上がりました。基板や筐体には「DELUXE」と書いてありますが、ゲーム画面は「PART II」表記なので少し心配になりました。

何度かプレイも交えつつ、1時間ほど通電していても問題が無かったので、これで修理完了とします。3枚基板もかさばるとは思っていますが、L字(アップライト用)は輪を掛けてかさばるので棚に平置きで管理します。

【作業内容】
・DRAMx3交換
・LM3900x2交換