SunA 『ラフレンジャー』の修理

先日の韓国『テトリス』の修理用に74LS298を、『タイムパイロット』(C)の時に74LS377を拝借した『ラフレンジャー』にパーツを戻してみました。

画面がおかしいです。部品取りにしてしまった『ラフレンジャー』といえど、直しておいた方が良いので修理してみようと思います。

E7の6116のDATA部分にプローブを当てると画面が変化します。DATAということは出力なので、ひとまず外してチェックしてみるも問題はなし。『ラフレンジャー』の基板は作りが適当なのかスルーホールやパターンが弱いです。「コピー基板かよ」と思いますが、韓国製なのでそんなものなのかもしれません。

このSRAMを外したまま起動すると表示はおかしいですが、ちゃんと黒が出ています。つまりSRAMの出力以降の何かがおかしいと目星が立ちました。

この適当についている74LS169はちゃんと付いていなさそうに見えることと、SRAMへのアドレスを出しているので交換してみましたが特に変化はありませんでした。DATA以降の部分でしょう。

いくつかのICを外してみて確信したのですが、『ラフレンジャー』のパターンはとにかくとれやすいです。そこで韓国『テトリス』用に拝借した74LS298へはソケットだけ付けていましたので、もしやと思いソケットを外してみました。

D7の74LS374へのパターンはかろうじて繋がっていますが、その下の集合抵抗へは繋がっていませんでした。

距離が短いので両方の脚を曲げてハンダ付けしました。

無事に黒が戻ってきました。

DIP2-8が無敵なので最後まで見てみましたが大丈夫でしょう。写真でお分かりの通り『ローリングサンダー』をベースにしています。アルバトロスの特徴ある動きがそのままなので、動かしていると面白くなってきました。

『ローリングサンダー』のヒットを受けてセガからは『SHINOBI』、タイトーは『クライムシティ』と各社類似品を発売していましたので、その煽りを受けての登場でしょう。カプコンUSAが売っていたというのが凄い。

【作業内容】
・パターン切れ修復