アルファ電子 『バトルフィールド』の修理

久々に主人公の断末魔が聞きたくなったので『バトルフィールド』の基板を出して来たところ起動しません。プップップップッとリセットが掛かり続けている音が聞こえました。

68000(18)がRESETなので波形を見てみると波形が上下に動いています。

RESET信号はCPU横のカスタム、ALPHA-8511(2)にも繋がっています。カスタム不良だった場合は詰むので、カスタム不良ではないという前提で進めていきます。

ALPHA68Kは回路図がアップされているので、それを元に起動周りを追いかけると74LS193(7)がどう見ても変でした。ただ外してチェックしても関係なかったので別の所が原因となります。

よーく見てみると丸で囲んだ部分のパターンが切れています。調べると1P STARTへと繋がっていたので起動とは関係無かったですが、繋がないと遊べないので繋いでおきます。

外側のALPHA-INPUT84(黒塗りされている個体あり)だけ妙に錆びているのが気になります。最近ジャンクで拾ってきたのではなく、前々から自宅で管理していたので不思議です。ループレバーが要るし適当に絵出しだけして放置してたにしても錆は考えにくいです。

錆びてるカスタムを手元にあったALPHA-INPUT87へと交換しても進捗なし、そこから何日か見て手詰まりを感じたので知人に預けてみました。

「直った」と言われたので見てみると、ALPHA-INPUTが87から84のリプロに交換され、1本ジャンパが飛んでいました。黄色い丸で囲んだ部分がおそらく切れている部分でしょう。84と87は使われているICが違うので互換性はありません。

上部のパターン切れは見つけたので、下部もパターンが切れている可能性は確かにあったよなあと思います。少しでも怪しいと思ったらテスターで当たる癖を付けたいです。

無事に起動しています。

DIP1-6をONにすると無敵になるのでローマ時代の戦士を助けるところまでを確認しました。「古代ローマ時代」とは言いますが「ローマ時代」とは普通言わないんじゃないかなあと、この画面を見る度に思います。

同じ時空を旅して撃ちまくるシューティングの『ニンジャコマンドー』では「エジプト時代」と出るので、もしかしたらアルファ電子内では何かあったのかもしれません。

関係ないですが海外マスターシステム版『Time Soldiers』はアルファ電子が直々に移植しているのでかなり完成度が高いです。未だにお手頃な値段なのでとりあえず買いの1本。日本でのリリースも考えていたのかFM音源にも対応しています。

【作業内容】
・パターン修復
・カスタム(ALPHA-INPUT84)交換

データイースト 『ミッドナイトレジスタンス』の修理

「初日の出は『ミッドナイトレジスタンス』で見る」ということで今年も遊んでいたのですが、途中でこの画面から進まなくなりました。

これがその基板。海外版を国内版にコンバートしています。

交換されているSRAMの出力を調べてみるとLOWでしたがチェックしてみるとOK、動作品の基板の波形を見ても同じでした。速度に差があるように見えるので早い6116へと交換しておきます。

起動すると
・最初の警告文は出る
・その後は画面が真っ暗(クレジットは入る)
・ゲームが開始すると止まる
といった症状です。

グラフィックROM関連のSRAMの出力がおかしい→調べるとカスタム→カスタムが浮いている可能性を疑い再ハンダ・・・を2回繰り返しましたが特に変わりはありません。

次はソケット化されている68000を疑ってみようということで、手元にあった10MHzのものへと交換したところ問題無く立ち上がりました。本来は12MHzの68000を使用しているので発注をして一旦終了。

動作する12MHzの68000(×と書かれているが実際は動くのを確認済)に交換しても症状が変わりません。

起動に関わるというということでメインプログラムのSRAMを取り外してチェックするもOKと出ました。

立ち上げると特に止まることも絵が出なくなることもなく起動しています。何度か電源を入れ直したり軽めの衝撃を与えても止まりません。

ループレバーを取り付けている筐体に入れ、最後まで遊ぶことができました。新年一発目はこれを見たかった・・・ということで修理完了です。SRAMの接触不良だったのでしょう。

3ヶ月後にまた立ち上げたところ、2面のハシゴを下りられずに進行不能になりました。

もう一度立ち上げたらこの画面で止まりました。流石にメインプログラムのSRAM不良でしょう。

という訳で交換しました。

最後まで遊べたのでやっぱりここでした。ループレバーで一番面白いと思うタイトル。

【作業内容】
・メインプログラムのSRAMをソケット化
・各所を再ハンダ
・メインプログラムのSRAMx2 交換

アイレム 『トロピカルエンジェル』の修理

「海外からジャンクを買ったから見て欲しい」ということで『トロピカルエンジェル』のジャンク基板を預かりました。

PROMの脚が根元からもげてる上にサビサビなので、なかなかのジャンク基板であることが感じられます。何とか修理完了まで辿り着いた北米版『戦場の狼』を思い出させます。あっちは回路図がありましたが今回は無し。

シールを剥がすと18S030と出たので82S123の互換です。他のPROMは82S129でしたがこれだけ82S123でした。

ソケットにPROMの脚が残留してたのでソケットごと交換しました。通電するとウンともスンとも言わないのでメインCPUから見ていきます。

Z80(6)のCLOCKが来ていません。

こちらもボロボロだったので新品のZ80へと交換しました。

CLOCKは来ましたが、まだウンともスンとも言わないので(24)のWAIT信号を見てみるとLOWになっていました。この波形がどこから来ているかを追いかけます。

4Nの74LS32(3)→(1)→5CのKNA6032601(26)と来ました。KNA6032601(26)がLOWでしたが、まだカスタムが故障とは断定できません。同じカスタムを使っている『スパルタンX』で見てみましょう。

『スパルタンX』ではHIGHなのでカスタムが死んでいると見て間違いないでしょう。

カスタムはリプロが買える時代になったので、最後にリプロへと交換することを前提に修理を進めます。まずは『スパルタンX』からKNA6032601を取り外します。

『トロピカルエンジェル』らしいものが立ち上がりましたがV-SYNCがダメです。この時点でかなりハードな展開となってきました。

回路図も無いのでsyncがどう行っているかを真面目に追いかけます。

エッジコネクタ→下ボードへ→R17→2Aの74LS367(7)→(6)→2Bの74LS08(8)が浮いています。(7)は波形が来ていますが(6)は来ていませんので、ここがsync不良の原因です。パターンを追いかけると4Lの74LS74(9)に行きますが、途中でパターンが切れていました。

パターンを繋いだところ同期が安定しました。なんとも言いがたい絵が出ただけですが、最初からすると大きな前進です。

動画などで見る限り最初に出るのはBGなので、上の画面はBG不良であると判断できます。BGはA-3C/3D/3Eに入っているのでここに関するSRAMを調べます。

波形がおかしいので外してチェックする必要があると見ました。

予想通りダメだったのでSRAMを交換しました。

立ち上げると相変わらず画面は化けてますが、何かそれらしいものが動いています。

背景がバケバケなのは上ボードの問題なのでもう少し追いかけてみます。もう1個のカスタム(KMA6032701)も『スパルタンX』から抜いて交換しましたが変化はありませんでした。こちらは無罪でしょう。

背景ROMのTA_A-3Eの脚が1つ曲がっていたので、多少の改善を信じて脚を戻していきます。

触ったら折れたので脚を補修して戻しました。それとプログラムは動いているのですが、たまに変なリセットが掛かるのでソケットを一通り交換します。

1日半くらい色々とICを取り外したり交換しても何も進捗がなかったので、KNA6032601がどこのICへと繋がっているか調査していきます。調べた限りは以下となりましたが、あくまでも参考程度、自己責任でご活用下さい。701はKNA6032701の略です。

これを調べている最中、23のパターンが切れているのを発見しました。

具体的にはこの「CN1」と書かれている部分のパターンが切れていました。ICがサビだらけのボロボロなのでパターンもそれ相応に切れているはずです。

他にもこの周辺のパターンが切れているに違いないとアタリを付け、以下のパターン切れを発見しました。
・4P(10)→6J(6)
・5P(10)→5L(6)
・701(22)→6J(5)
・701(24)→6J(14)

スプライトは全く出ませんが、背景とテキスト面はひとまずこれで大丈夫でしょう。スクロールすると画面にノイズが出るのは一旦放置。

下ボードですが、今まで以上のパターン切れが発生しています。パターンを見るためにICを外したりしたものもありますが、交換した後の波形を見る限りICも何個か壊れていました。

数日間パターン切れを調査するとようやくスプライトが見えてきました。最初下ボードの半分で波形が出ていなかったのですが、ここまで来るとPROM含めて波形が行き渡ってる気がします。あまりにも重傷なのでどこにどうジャンパを飛ばしたというメモさえないです。

もしかしてKNA6032701もまだパターン切れがあるかもしれないと思い、ソケットを取り外して調べてみましたが関係なかった模様です。本当に想像を絶する状態の悪さで、どこまでが正しいと判断して良いのか困ります。

多分これで合ってると思いますが自己責任でご活用下さい。

下ボードでパターン切れを直していくと何とか形らしいものは見えてきました。引き続きパターン切れを追いかけます。

82s123(15)=CEが浮いていました。このPROMがどうやら色を司っているので、ここさえ繋げば色が出るのではないでしょうか。

色が足りませんがスプライトに色が付きました。ちょっとやる気が出てきます。

スプライトが出ていない時の7Fの出力が見た限りおかしいです。入力は7Jの74LS367から来て、7Jへは6Jの74LS367から来ています。6J(11)の波形が怪しいので交換しました。

異様な波形は出なくなったのできっと直ったのでしょう。画面に変化はありません。

またしても写真はないですが2Hと3H(1)には波形が来ているのに、同じ74LS163で2Jと3J(1)には波形が来ていませんでした。これはおかしいということで追いかけると、3Aの74LS139(11)から出ている模様です。

導通していなかったのでジャンパを飛ばしたところ、アストラルビジョンしていたマリンガールが元に戻りました。色は抜けていますが、着実に前へは進んでいます。

色についてオシロで調べると、1BのPROMから出ていてその後は周辺の抵抗へと行っているのが分かります。

そしてRGBの3色だから右端のR14/15/16へと行っているだろうと思って見てみると正解でした。ただR15への波形が来ていません。やっぱりパターン切れでしょう。

頑張って追いかけた結果は以下のようです。
R14 → R2/3上
R15 → R4下
R16 → R8左
※部品面から見た場合

R15と該当箇所へのジャンパを飛ばしました。本当にパターンが切れまくっていて驚きます。

スプライトの色が正常に出ました。マリンガールのドットの上手さが際立ちます。

下ボードのジャンパのまとめです。大体20本くらいでしょうか。あとでテープで取れないようにしておきます。

最後にサウンドボードです。これはM52なので『ムーンパトロール』の回路図があるから何とかなるでしょう。

クリスタルがもげていました。全体的にボロボロなので、一番上となるとそれはもうといったところでしょうか。

EPROMは読み出せなかったので焼き直しましたが音が出ません。PSG音源(AY-3-8910)を抜いてみたら、脚が砕け散ったので在庫のものと交換しました。音楽も再生され(DIP 1-4をONにすると鳴る)、SEも出ているのでサウンドボードも直ったはずです。

遊べはするのですが、スクロールした際の画面ノイズが気になります。カスタム周辺のセラミックコンデンサが破損しているので、それを付けた上でどうなるのか見てみたいと思います。それとKMA6032701がダメになっている可能性もあります。

変えてないTTLがダメなんじゃないかと猫が示しているので交換しても特に変わらず。

知人に相談してみたところ「背景ROMのSRAMがリマーク品に見える。ちゃんとしたものに交換してみては」と答えが出たので別のSRAMに交換しました。

キャラ化けが解消されました。プログラムROMは同じSRAMで問題無いのに背景ROMでは発生しているのは、動作がシビアな部分に対応しきれていないからでしょう。なるべくリマーク品と思われるものは避けた方がいいなと心から思います。

暫く通電しておきましたが問題無かったのでこれで修理完了とします。過去最大級のジャンクでしたが直ったので良かったです。

【作業内容】
上ボード
・Z80交換
・KNA6032601(カスタム)交換
・パターン切れ修復複数
・SRAM交換
・IC交換

下ボード
・PROM焼き直し
・パターン切れ修復多数
・IC交換

サウンドボード
・もげたクリスタル付け直し
・EPROM焼き直し
・PSG(AY-3-8910)x2 交換

任天堂 『スーパーパンチアウト!!』の修理

壊れているから見て欲しいということで『スーパーパンチアウト!!』の基板を預かりました。

臨場感を出すために2画面並べてみましたが
・ボイスは出るが曲が流れない
・上画面が明らかにおかしい
といった状況です。曲が流れない問題から着手しましょう。

曲を出しているのは2A03の(1)(2)というのは『VSホーガンズアレイ』の時に調べたのでまたチェックします。どうも音が出ていないようです。ちなみにコインを入れて放置すると曲が鳴りっぱなしになるのでチェックの時には便利です。

予備で持っていた2A03へと交換したところ、(1)(2)から音が出ました。ただスピーカーへと音が出ないのでコンデンサ→LM324→抵抗と追いかけていきます。

音声はエッジコネクタ(51)と(52)から出ていて、どちらかがボイス、どちらかが音声に割り振られています。分ける意味もないのでまとめていたのですが、半田不良で音声の方が接続されていないというオチです。熱圧着チューブでまとめたので今後そういうことはないでしょう。

次は上画面の色化けについて調べていきます。ちょっと放置してたらゲーム&ウォッチみたいなロッキー熊五郎が出てきています。CHP1-01-BAKを動作品と交換すると症状が無くなったので、この基板に原因があるということでしょう。

こういう時はPROMだろうと思いオシロで調べてみると6E/6F/7Fの(1)(2)(3)(15)の波形が浮いています。回路図で調べると6Kの74LS157の出力から全て出ていました。

取り外してチェックする必要も感じられないので、切り飛ばして新品へと交換しました。

ロッキー熊五郎も色鮮やかに出てきたので直ったはずでしょう。『スーパーパンチアウト!!』や『PlayChoice-10』用に2画面環境を作ったのでそちらで映して動作確認します。

上下の画面を映すには反転基板x2が必要な上に、別に上画面はなくてもゲームが遊べるというのがなんとも言いがたいです。

よく見ると勝利ポーズのこの時だけ、右グローブの端の色が化けています。気になるので調べていきましょう。

主人公に関するROM周りはこの4つです。6N「a」とあるのは2764互換のMASK ROM、6N「b」とあるのは2564のEPROMでした。

CHP1-V 6Paを吸い出すとエラーの数が多いので、これがキャラ化けの原因かと思いきや違いました。(1)(27)はエラーが出ても問題無いので、この2つだけエラーが出たら挿入テストをスキップして吸えばOKなはずです。

ここから暫く2764タイプと2564タイプのボードの違いについて調べたり試行錯誤していても進捗はなく、ダメ元でROMテストに入ったところ8FにNGが出ました。

動作品から吸い出した8Fのデータを焼き直します。

ROMテストもOKと出ました。これで直っている可能性はあるので、早速世界のチャンピオンを殴りに行きましょう。

直りました。キャラ化けなのにプログラムROMのエラーという珍しいと思う結果でした。ROMチェックがあるならとりあえず掛けてみるというのは大事ですね。

また1周クリアまで確かめましたが違和感はなかったので修理完了でしょう。『スーパーパンチアウト!!』はお気に入りのタイトルなので、自分の手で直せて良かったです。ニンテンドーDSが発表された時に移植が出るかと思ったけど、まさか基板を買う方が早いとは思わなかったあの日。

【作業内容】
・2A03交換
・74LS157交換
・プログラムROM焼き直し

タイトー 『スペースインベーダー パートII』 (ミッドウェイ版) の修理

安いジャンクを見かけるとつい欲しくなっちゃう、そんな『スペースインベーダー』基板の修理です。ミッドウェイ基板は2枚目(1枚目はこちら)、『パートII』としては4枚目、『パートII』の基板で動くタイトーブラジルの『GALACTICA』も含めると5枚目と数字だけは伸びていきます。

今回はハーネスの利便性を重視し、サウンドボードのピンコネクタ→テーブル用Gコネクタの変換ハーネスを作成しました。

メモ書き程度ですが一応配線図を掲載しておきます。ネットにあるものだとピンコネの(10)が12Vで(11)がGNDとありますが、テスターで調べると(10)がGNDと導通しているので逆じゃないかと思います。確かめてから配線してください。

ハーネスを作ったのでスイッチオン、予想通り立ち上がりません。

毎度おなじみチェックROMを刺すと「8」「A」「B」のDRAMが死んでいる模様です。

外してチェックすると確かに死んでいます。

「8」「A」「B」に該当する場所のDRAMx3をチェック機で「OK」と出たものへと交換します。ミッドウェイの『インベーダー』はスルーホールがやられやすい気がするので、取り外すときは気をつけてください。

立ち上げるとRAM = OKと出て、サウンドも「UFO-H」以外全て出ました。ここまで来るともうゴールはすぐそこでしょう。

回路図上では「SAUCER HIT」に該当するLM3900はM4とM5です。M4を交換しても直らなかったのでM5も交換します。

UFO-Hの音も出るようになりました。今となっては入手困難なSHIFTERもOKと出たので、チェックROMから元のROMに戻します。

無事に立ち上がりました。基板や筐体には「DELUXE」と書いてありますが、ゲーム画面は「PART II」表記なので少し心配になりました。

何度かプレイも交えつつ、1時間ほど通電していても問題が無かったので、これで修理完了とします。3枚基板もかさばるとは思っていますが、L字(アップライト用)は輪を掛けてかさばるので棚に平置きで管理します。

【作業内容】
・DRAMx3交換
・LM3900x2交換

見城こうじ氏から見た『超翼戦騎エスティーク』デモ版

ビデオゲームの歴史や面白さに精通した見城こうじ氏が『超翼戦騎エスティーク』のデモ版をプレイしてくださり、貴重なご意見をお寄せくださいました。

見城氏は『マイコンBASICマガジン』で数々の記事を執筆されたほか、『コズモギャング・ザ・ビデオ』『コズモギャング・ザ・パズル』などの開発にも携わっています。見城氏のご感想は開発チームにとっても大きな励みとなりました。次回のバージョンでは見城氏のご意見を参考に、さらに進化した『エスティーク』を皆様へお届けできるように頑張ります。

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『超翼戦騎エスティーク』、プレイさせていただきました。すごく楽しかったです! ありがとうございました。以下に詳しい感想も書かせていただきますね。

(1)
駒林さんの好きなものが詰まってる感じが伝わってきて、とても良かったです。ショットもフルオートで爽快で、とても遊びやすかったです。
ボタン連打でスーパーウェポンというのは珍しいですね。プレイしていて暴発することもないですし、2ボタンしか使えない工夫として、なるほど面白いと思いました(セレクトボタンも使ってはいますが)。スーパーウェポンでボンバーのように別のボタンを押す必要がないというのは素早く使えてよいですね。

(2)
少しだけ気になったのは、けっこう序盤から複数の敵が混合で激しく(敵弾数も多く)攻めてくるので、ちょっとパニックになりました。
耐久力制ですぐに死ぬことはないので、難易度としては問題ないのかもしれませんが、序盤はもう少しだけ1~2種類の敵だけで構成するシーン(徐々にゲームを把握していく時間)があってもよいかもしれないと感じました。もしくは敵弾数を減らすか。
ただ、これはゲームのコンセプトによると思いますので、あくまで自分はそう感じた、というぐらいに思っていただければ。

(3)
ロボット形態と戦闘機形態の、スーパーウェポン以外の性能・特性の違いがちょっとわかりませんでした。SHIELDの回復時間がロボットと戦闘機形態で異なっていたので、何かバランス的に違いがあるのかなと思ったのですが、自分があまり上手くないということもあり、そこがわからなかったです(移動性能等、違うのでしょうか?)。

(4)
スーパーウェポンについては、攻撃力が高いというのはわかったのですが、射程が短かったり、持続時間が一瞬だったりして、そのメリットが少し伝わりにくかったかもしれません。射程や時間が短いのは、代わりにたくさん使えることでバランスを取っているように思いますので、「ここでこの敵に使うと強い(楽になる)」というのがよりわかりやすいと、その有り難さがさらによく伝わるように感じました(これもぼくが上手くないので使い方がわからなかっただけかもしれません)。

(5)
アイテムのWかBを何度も取った際に、多段パワーアップしているのか、それとも打ち止めになっているのかがわからなかったです。これ以上パワーアップしない側で取った場合は、(ただの得点アップアイテムになるのであれば)得点を表示するなどして、プレイヤーに打ち止めをわからせた方がよい気はしましたが、フィールドに得点を出さないタイプのゲームのようですので、それも難しそうですね。何かわかりやすくなるとよいと思うのですが。ゲーム説明に一言添えるだけでもよいかもしれません。

(6)
ボスのところで、アイテムのWとBが一度切り替わったぐらいで画面外に去ってしまったので、選んで取得する余裕があまりありませんでした(ボスがいるため前方に出ることができないから取得できるタイミングが短いことが理由?)。ただ、粘っていると何度も出るようなので、そういう考え方のゲーム(タイミングはシビアだが何度も出る)ということであれば、それでよいと思います。

以上です。

いろいろ書きましたが、ぼくはゲームのコンセプト・全体像・正確な仕様を把握していないので、見当はずれなことを書いているかもしれません。現時点のバージョンでもとても楽しく遊べています。最終的には駒林さんご自身が「これがおもしろいんだ」と思うものを貫いてほしいです。無事完成することをお祈りしています。頑張ってください。

カプコン CPS1マザー(後期)の修理

『ナイツ オブ ザ ラウンド』のジャンクを入手しました。ちょっと前までは割と安かったですが、今となっては結構高いのでジャンクで手に入って良かったです。

電池が切れていたのはinfinikeyを取り付けて解決したのですが、立ち上げると画面が真っ赤になっています。この感じの壊れ方はカスタムじゃないと判断したので、何とか修理を試みようと思います。

回路図を見るとPPU(CPS-A-01)→写真の1C/3CのSRAMx2→TTLと抵抗でRGBが出ています。この壊れ方はSRAM不良だと思ったので取り外してチェックします。

SRAMは両方とも無罪でした。GNDと+5Vのハンダは取れにくいので片方でハンダゴテ、もう片方でハンダ吸い取り機の両手持ちでやるといいです。

ソケット化してSRAMを戻したところ色が正常に出ました。接触不良かハンダ不良でしょうか。CPS1のマザーは大体カスタム不良に行き着くので、今回は簡単な処置で直って本当に良かったです。

と思ったら後日再発しました。SRAM付近を押すと色が正常に出る、SRAMの先のICは4Cと4Eの74LS273です。4Cを触ると色が出たり出なかったりするので、ここのハンダ不良でしょう。

フラックスを使って4Cの74LS273を再ハンダしました。

衝撃を与えても角度を変えても安定して色が出るので、これで改めて修理完了でしょう。直って良かったです。

【作業内容】
・SRAMソケット化x2(これは不要だった)
・74LS273再ハンダ

タイトー 『スペースインベーダー』の修理 (3枚目)

もうそろそろ10枚目に突入する『スペースインベーダー』基板の修理日記です。またしてもジャンクを譲って頂いたので、ひとまず動くところまで組み上げていきます。

汚かったのでママレモンで洗浄して乾かしました。ROMボード以外は「TAITO」の文字がないのでコピーじゃないかと思います。

通電前にテスターで導通確認をすると、GNDと12Vがショートしています。

おなじみになりつつあるCPU上のタンタルコンデンサが原因でした。最近だとタイトーブラジルの『インベーダー』基板を使った『ギャラクシアン』こと『GALACTICA』もこの故障がありました。

今回のROMボードは2708だったので、2708用のチェックROMを準備する必要があります。といっても簡単で、2716のテストROMを前後に半分にしそれぞれ焼くだけです。前半をIC36、後半をIC35へと刺します。

幸運にもDRAMは問題なさそうです。UFO-Hの音が出ず、EXTRAの音が「ブブブッ」といった不穏な音を放っています。

UFO-Hは回路図だとICのLM3900が原因に見えるのですぐですが、EXTRAはLM3900を通っていないので気になります。手っ取り早く直りそうなUFO-Hから着手しましょう。

UFO-Hは回路図上だと「UFO-HIT」とあるIC33のLM3900です。交換したら音が出ました。

EXTRAは回路図上で「EXTENDED PLAY」です。AMP4 = VR5に該当します。

VR5のハンダクラックとジャンパの断線が見られます。他の基板を見る限りこのAがジャンパされているので、これもジャンパして大丈夫でしょう。

VR5のハンダ盛りとジャンパをして立ち上げるとEXTEND音も無事に再生されました。

ROMを元に戻して立ち上げました。問題無く『スペースインベーダー』が立ち上がってプレイできます。

1時間ほど付けっぱなしにし、1P2P共に3面まで遊びました。特に問題ないように見えるのでこれで修理完了とします。

【作業内容】
・フラットケーブルの調達
・中央ボードのCPU近くのタンタルコンデンサ(16V22μF → 25V22μF)交換
・IC33のLM3900交換
・VR5へハンダ盛り
・上ボードへのジャンパ復活

カプコン 『サイドアーム』(北米版)の修理

色々とありカプコンの名作『サイドアーム』北米版のジャンクを入手しました。出品説明文にはスプライトと背景がおかしいとありましたが、まあ何とかなるだろうと見越しての購入です。

立ち上げると確かにスプライトの半分が出ておらず、背景にも線が出ています。上がゆがんでいるのは同期の問題なので関係ないです。とりあえずスプライトから見ていこうと思います。

スプライトと背景は下ボードで管理されているので下ボードを見ます。回路図を見ると5Eと5Fの2つのSRAMがビデオボードの全SRAMなので、ここのデータの波形を見てみます。

5EのSRAMの出力がおかしいように見えます。

取り外してみたところ問題がありませんでした。このSRAM周辺、回路図だと「LINE BUFFER 1」のICを調べてみます。

7Eの74LS163(11)(12)の波形が浮いています。

ピギーバックするとスプライトが正常に出ました。やはりここが原因でしょう。

74LS163を交換したのでスプライト周りはこれで完了のはずです。次は背景を見ます。

背景ROMはSA_15から22までです。ROMを動作品と入れ替えてみましたがキャラ化けは解消しなかったので、この基板の背景ROMは無罪ということでしょう。

Webにある回路図だと背景ROMの先、「SHEET 10 OF 12」がなかったので自分で調べます。結論からするとROMのDATA信号は11Gの86S100に入って、(7)(8)(9)(10)から出力されます。

(9)(10)の波形が動作品(2枚目の画像)と比べると変です。カスタム不良であって欲しくはないですが、可能性としては十分にあるので取り外してみます。

別のジャンク基板から抜いた86S100へと交換します。ソケットは1.778mmピッチのものが使えます。

カスタムを交換したところ背景不良が直りました。スタートボタンを押すと地球がボゾンに攻められて真っ赤になる訳ですが、ひとまず青く美しい地球が戻ってきました。

遊んでみると一部敵スプライト=今回はアイテムキャリアも兼ねてるキャラの表示がおかしいです。DIPA-8のテストモードでスプライトが見られるので、動作品と見比べてみます。

上が今回の基板で下が動作品の基板です。色もデータもありません。

このSA_06からSA_13がスプライトROMです。脚を磨いた後にROMライターで吸い出してみるとSA_08とSA_09のROMデータが壊れている模様です。

27C256で焼き直したらキャラが微妙に化けています。ROMデータ自体は正常なので、一旦ソケットを交換してみることにします。

ソケットを変えても解決しませんでした。マスクROMの速度が250nsなのに対し、焼いたEPROMの速度が100nsでした。そこが原因の可能性もあるかと思います。

ジャンクのKABUKIクイズ基板に使われていたIntelのD27C256で焼き直してみました。

スプライトが問題無く出ています。没グラフィックのアッシマーも問題ありません。ROM不良と焼き直しといえば北米版『戦場の狼』を思い出します。この頃のカプコン基板のマスクROMはなんとなく死亡率が高い気がします。

一通り遊んでも問題が見当たらなかったので修理完了とします。グラフィックも曲もプレイ感覚も良いので、死んだらどうにもならない部分だけが気になってしまいます。ボスの種類が少ないのも少し気になりますが、『グラディウス』初代も似たようなものなのでそこはまあそういうものでしょう。

【作業内容】
・74LS163交換
・86S100交換
・EPROM焼き直しx2

タイトーブラジル 『GALACTICA』の修理

物珍しさから『GALACTICA』と書かれている基板がブラジルから出ていたので落札しました。基板には「PV」と書かれたシールがあるので、過去に直した『スペースインベーダー パートII』と同じものです。ブラジルから日本という長旅をしてきただけあって非常に汚いですが、早速基板を見ていきましょう。

CPUの8080が取られています。CPU近くのタンタルはショートしていませんでした。

下のROMボードです。2716が7個使われていて、これは『パートII』から2個増えています。

ROMの脚はボロボロでした。一通り見たので基板を洗浄します。

綺麗になりました。CPUを付けてテストROMを挿して通電したところ、見事に立ち上がりませんでした。先ほどのタンタルがダメになった可能性が高いです。

現状をまとめると
・CPU横のタンタルのショートを確認
・ROMの脚がボロボロなので補修
・ICソケットに脚が残っているので全交換
といった作業がまず必要です。

CPU横のタンタルが短絡していたので交換しました。過去にこれで何とかなった事例は『ギャラクシーウォーズ』(ROMC)がありました。このタイプの基板の定番故障の一つだそうで。

ROM脚を片っ端から補修します。結構バキバキでしたが、まだハンダが付くレベルだったので不幸中の幸いでしょうか。ROMは読めましたがいくつかベリファイがコケていました。

ソケットは脚が残留しているだけでなく、ROM6に該当する部分のソケットが逆に付いているのが気になるので、全部交換していきます。

新品に交換しました。これで接触不良が起きることもないでしょう。

通電すると画面が真っ赤に出てテストROMも途中で再起動しています。

真っ赤→色→カラーROMを見てみようと思い、外したところ脚が根元からもげました。

同じタイプのPROMがあったので焼き直しました。

別のボードと組み替えた結果、どうやら上ボードのみに原因がありそうです。ソケット化されているシフターICも見てみるかと思ったら脚がもげてしまいました。これはもうどうにもならないので、他の故障の可能性を調べていきます。

チェックROMを使うと「RAM = OK」と出たあとに再起動し、この先のROMチェックまで行きません。

ついでに青と緑が全く出ていません。カラー出力の回路に使われているICはIC16(7432)、IC20(7404)、IC21(7416)、IC23(7400)の模様です。今回はICが黒塗りされている基板でしたが、黒塗りのない基板もあるのでそっちを見た方が確実です。ICを見る限り問題なさそうなので、初期化がされてないとかそういった問題に見えます。よってここはスルー。

リセットに関係するIC8の74161が変な気がしたので、外してチェックしたところエラーが出ていました。ただ何も解決に至りません。

放置していたら”RAM”の表示が壊れていました。ボードを入れ替えてみると下ボードに原因があることが判明しました。

真っ赤な画面を見続けるのも目に悪いので白黒出力に切り替えて様子を見ていたら、次は立ち上がらなくなりました。

8080(23)のREADY信号が何も出ていません。IC38の7474(5)からCPUへと繋がっています。

74LS74を被せたところ立ち上がりました。ちなみに画面が正常ですが、これは別の下ボードを使っているためです。

交換したところちゃんと立ち上がりました。次はテキストが化けている問題に着手します。

・下ボードに原因がある
・データがおかしいように見える
の2点から回路図を見ていきます。

EPROMから出たデータ信号はそのままCPUボードに行っています。DRAMの出力が7404を通って、(2-9)(2-10)(2-11)(2-L)(2-M)(2-K)(2-N)(2-12)からIC29/30の74166、そこからIC20の74157へと行っています。

以前直した『タイムパイロット』(C)の時みたいにICを外してみないと分からないこともあるはずなので、この3つを片っ端から外して行きます。

予想は的中、IC20の74157を交換したところ直りました。回路図を見るとシフターICからリセット信号が出ている、動作品のシフターICを使って検証しようにも今手元にないので、シフターICのリプロを注文しつて今日はここで切り上げます。

シフターのリプロが届いたので取り付けるも、特に変わらずにRAM=OKと出たあとにリセットします。つまりシフターより手前のICがおかしいということになります。

交換したIC8の74161(15)が上下に動いているので、この手前の信号を疑っていきましょう。回路図を見るとIC13の7442が一つ手前のICでした。

(4)(6)(7)の信号が浮いています。7442は手元にないということもあり、丁寧に取り外してICチェックに掛けてみました。

やっぱり・・・という壊れ具合です。74LS42を注文したのでこの日はお開き。『インベーダー』用のICは他で使わないものが多いのでこういうところで時間が取られます。

74LS42が手に入ったので取り付けます。

一通りのチェックが通るようになりました。ただINV-H,EXTRA,UFO-Hの音が出ていません。

該当するLM3900交換してみましたが特に変化はありませんでした。そもそもそういう改造がされているというのが正解かもしれません。

テストROMから元のプログラムROMへと差し替えたところ正常に立ち上がりました。ICの注文もそうですが、そもそも結構な重傷だったので、ここまで来るのに時間が掛かりました。

3面クリアまで遊んで問題がなかったのでこれで修理完了とします。もの凄い処理落ちするため難易度は低いです。言い忘れていましたがゲーム内容は完全に『ギャラクシアン』です。

簡単なプレイ動画

もう少し細かい話をすると『インベーダー』基板で動く『ギャラクシアン』が『スペーシアン』という名前で存在しているので、それのグラフィック差し替え版と言うべきでしょうか。謎の多いタイトーブラジルらしい1枚です。

約半年後に立ち上げるとまた起動しませんでした。

7/8/G/HのDRAMにエラーが出ました。全く同じエラーを見たことあるぞ・・・と思ったら、3枚目の『スペースインベーダーパートII』でした。こういう時に修理日記のありがたみがありますね。

予想通りIC40の7404が死んでいました。

交換したらまた立ち上がりました。珍しい基板だとは思うので、また直って良かったです。

【作業内容】
・基板洗浄
・8080取付
・シフターのリプロ取付
・EPROMの脚補修
・ICソケット交換
・中央ボードのCPU近くのタンタルコンデンサ(16V22μF → 25V22μF)交換
・カラーROM焼き直し
・74161交換
・7474交換
・74157交換
・7442交換
・7404交換