ナムコ 『パック&パル』の修理

「最初は動いたんだけど、だんだん調子が悪くなって立ち上がらなくなった」という『パック&パル』を預かりました。

立ち上げると確かにRAMとROMのエラーが出ています。

プログラムROM付近を触ると立ち上がるので、ソケットの接触不良であると判断しました。

CPUとプログラムROMのソケットを新品にしました。

安定して立ち上がるようになりました。

色々と衝撃を与えたりしていると、スプライト周りの表示がおかしくなりました。

PAP1_5がキャラROMであり、色々と触ってみるとスプライトが正常に表示されるようになりました。こちらもソケットに問題があると思われます。

こちらもソケットを新品に交換しました。

色々と衝撃を与えても問題が出ませんでしたので、これで修理完了とします。

【作業内容】
・ソケット交換x5

『超翼戦騎エスティーク』年賀状2025プレゼント

今年1年の感謝を込めて『超翼戦騎エスティーク』年賀状2025を応募者全員(国内に限る)へプレゼントします。イラストは小玉さんの新規イラストです。

こちらの問い合わせフォーム
・郵便番号:
・ご住所:
・お名前:
・「年賀状暮れのお歳暮の係」
の4つを必ず記載してお送りください。何かコメントを書いた場合は、一言返信したりしなかったりします。応募期間は2024年12月26日23:59まで。お正月には届きませんがご了承ください。
 終了しました。

アルファ電子 『エクイテス』(海外版)の修理 (2枚目)

リビングに入れている『エクイテス』を立ち上げると、動画のように音が足りていませんでした。『エクイテス』といえば爽快感のあるゲームデザインとサウンドが特徴のゲームです。このままにしておく訳にはいかないので早速直していきます。1枚目の修理日記はこちら

回路図があるので見てみますと、MSM5232から出た信号が4KのLM324(オペアンプ)と5HのLM324を通って「MUSIC」ボリュームで合体しています。4Kの出力を見るとちゃんと出ていたので、5HのLM324の周りに問題があると判断できます。

5Hの内、入力である(3)へは音が来ていましたが、出力である(1)は音が出ていませんでした。ここのオペアンプと関係しているコンデンサを交換してみましたが、変化はなかったのでそれより手前のどこかに問題があるはずです。

遡ると2Eの74LS123と5FのCD4066へと繋がっていきます。動作品のサウンドボードで74LS123の出力(13)を見ると上下にパタパタ動いていました。

今回のサウンドボードで同じ74LS123(13)を見てみると、出力がLOWで固定されています。これは流石に怪しいので取り外しましょう。

交換するとちゃんとBGMが鳴るようになりました。

1時間ほど曲を鳴らしていましたが、問題なさそうなのでこれで修理完了とします。動作品を持ってて良かったなあと思います。

【作業内容】
・74LS123交換
・LM324+コンデンサ交換(不要)

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超翼戦騎エスティーク

SNK MV-1FZ (MVSマザー) の修理

1PのCが入りっぱなしになるというMV-1FZを預かりました。MVSのマザーは電池が爆発したMV-1F以来なので2枚目です。

確かに1PのCが入りっぱなしです。

入力の信号はもの凄いシンプルで、JAMMAコネクタ→CR10(集合抵抗)→カスタム(NEO-C1)と繋がっています。今回の問題点である1PのCは、JAMMAコネクタ→CR3(7)→CR3(6)→NEO-C1(48)と繋がっています。

波形を見ると他がHIGHなのに、1PのC周りだけ浮いているのが確認できます。

NEO-C1が死んでいたらどうにもならないので、1Pのボタン入力を見ているCR3と2Pのレバー入力を見ているCR4を入れ替えてみます。

I/Oチェックに入るとCは押しっぱなしでなくなりました。

ちゃんと押すと反応しました。なるべく安く仕上げて欲しいという話なので、これで修理完了とします。まあ1Pでは遊べるからいいでしょう。

【作業内容】
・CR10の入れ替え

ナムコ 『リブルラブル』の修理 (2枚目)

実は壊れている『リブルラブル』の基板はもう1枚ある・・・ということで、一気に見ていきましょう。1枚目の修理日記はこちら

プログラムは動いていて、絵が中途半端に出ています。

LR1-3のPROMを押すと絵が出てきました。

ソケットの状態があまり良くなさそうに見えたので、新品に交換しておきましたが接触で絵に変化があるのは変わりなし。

前回と同様にPROM横にあるDRAMの接触不良なのかと思い、試しに再ハンダをしてみます。

何か動作が安定しています。2連続で同じ故障でした。

こちらも適当に遊んだ限りは問題がなかったので修理完了でしょう。

季刊NG常連のTAFマイコンクラブ某島聡さんは「普通に動くなら1面で奇跡出せない人なんか居ないでしょ」と言っています。こういうのはテキストにしてネットの海に放流した方がいいのでこの場に残しておきます。

【作業内容】
・ソケット交換x3
・2148再ハンダx2

ナムコ 『リブルラブル』の修理

立ち上がらない『リブルラブル』を預かってきました。この時代のナムコ基板はカスタムが多くて嫌だなあと思いますが見ていきましょう。

一緒に借りてきたハーネスは片方しかGNDが繋がっておらず、筐体とかだと入力が効かないとかそういう問題が発生する可能性があります。

これでGNDは左右に行ったので大丈夫でしょう。

立ち上げると絵は出るけど立ち上がるまで行っていないという状況です。メインCPU(6809)かサブCPU(68000)のどっちかが悪いと思うので、オシロで波形を見ていきます。

68000側の波形が浮いているので、周辺を見てみることにします。

7DのCUS34の脚がボロボロな上に取れていました。まあここでしょう。

ヤスリで脚を綺麗にした上で、取れた部分を繋げて戻したら立ち上がりました・・・がスプライトの表示がおかしいです。

10Mから10RのDRAM(4416)に触れると少し動きがあるので、取り外してみるとエラーが出ました。ただ脚がボロボロだった為であり、ヤスリで磨いたらエラーがなくなりました。

DRAMを押すと症状が出たり出なかったりするので、接触であることは特定しました。ただ脚がボロボロということもあり、どこもかしこも疑わしいといった状況です。

変化のあった10P、キャラデータのある9Tのソケットを交換するも変化なし。

押すと手応えが大きかったのはPROMのLR1-1から1-3です。脚がボロボロでソケットはガバガバだったので、ヤスリがけとソケット交換をしていきますが変化なし。

絵に関するところで怪しいとなるのはその隣の2148しかない、ということで再ハンダしてみます。

多分ここが正解だったのでしょう。衝撃を割と与えてもキャラ化けが起きなくなりました。

適当に遊んでも問題が出なかったのでこれで修理完了とします。何か音が変なのはサウンド部分のカスタムがリプロだからだと思う。

【作業内容】
・ハーネスにGND追加
・CUS34の脚補修
・DRAMとPROMの脚清掃
・ソケット交換x5
・2148再ハンダx2

セガ 『ファンタジーゾーン』の修理

グラフィックがチラチラする『ファンタジーゾーン』を預かりました。振り返るとsystem16の修理は音のおかしい『ライオットシティ』を見ただけでした。

基板を見てみるとC27のコンデンサがなくなっています。調べると16V470μFのようです。

なくても動くと思いますが取り付けておきました。

基板を立ち上げてみます。写真だと見づらいですが、全体的にチラチラしていました。

下ボードのROMを触ると症状に変化が見られます。ここは片側ソケットだからでしょう。過去には『ピットフォールII』『イー・アル・カンフー』などの古めのコナミ基板、任天堂のVS基板などが片側ソケットの交換だけで解決しました。

ソケットを交換します。右の2つは『ファンタジーゾーン』で使わない上に、この基板が『ファンタジーゾーン』からコンバートされるとは考えにくいのでこのままにします。

予想通りグラフィックは綺麗に表示されるようになりました。

死にまくったけど1周クリアまで確認しました。問題ないので、たわみ防止の処理をして修理完了とします。

【作業内容】
・コンデンサ取り付け
・下ボードのソケット交換

タイトー 『マリンデート』の修理

「キャラ化けするし、入力もおかしい気がするから見て欲しい」ということでタイトーの『マリンデート』を預かりました。

貰った配線図を元にトラックボール以外の配線をしたところ、絵が出ましたがコインが入りません。これはコインカウンタ関連だろうと判断したので、サービスを配線して先に進めます。ゲームスタートは2Pのみ効く、サメが出ると最短でタコスミが出るというのはおかしい挙動です。

DIP 1-3をOFFにするとテストモードに入るのですが、見ての通り1Pと2PのSTARTとINKが押しっぱなしになっていました。

何も押していない時はHIGH、押すとLOWだったはずですが、波形が浮いています。

信号を追いかけるとここの集合抵抗に辿り着きました。

裏面はジャンパがクロスしています。ここはそういう仕様なのでしょう。

取り外して抵抗値を測るも、抵抗値に問題は無かったのでここは無罪でしょう。

そうなると集合抵抗の先に繋がっているタンタルコンデンサが怪しいです。とりあえず1個外してみてテストモードに入ってみましょう。

1PのINKだけ未入力と出ました。どうやらこの1μFのコンデンサが故障の原因でしょう。

タンタルコンデンサを4つ交換しました。

ちゃんとボタンを押したら○が付いたので、これで修理完了でしょう。

この辺の接触が不安定だとのことだったので、面倒ですが一気に交換していきます。

交換しました。古い上に片側ソケットもあったので、換えた方が良かったでしょう。

デモを回しても特に異常はなさそうなので、一旦これで修理完了とします。コイン周りは実際に筐体に入れて確かめます。

筐体だと問題なく動いた・・・とのことでしたが、しばらくすると入力が勝手に入るということで再修理です。

確かに暖まると入力が勝手に入ります。

交換したタンタルコンデンサを見直してみましたが、GNDの位置が異なるのにコンデンサが左右対称に付いていないのはおかしいはず。電圧の高い方が+という考えだと、そもそもこのコンデンサの位置がおかしいという結論が出ます。

このタンタルは入力の保護に使っているものと判断したので、極性のないセラミックコンデンサへと交換しました。

2時間放置しても勝手に入力が入らないので、これで改めて修理完了でしょう。

たまにキャラ化けが起きるということで、中央ボードのソケットを交換しておきます。

Z80がソケットの上からハンダで付いているという謎処理がされていたので、こちらもソケットを交換しておきます。

多分これで大丈夫でしょう。どこかで稼働することを願って修理完了とします。ちなみにコインはコインボックスを閉めた状態で入りました。どこかをジャンパするとスタンドアロンで行けると思いますが配線図がないのでこのまま。

【作業内容】
・JAMMA変換ハーネス作成(TB部分以外)
・タンタルコンデンサ交換x4
・下ボードソケット交換x11
・タンタルコンデンサをセラミックコンデンサに交換x4
・中央ボードソケット交換x2